＃23　せめて哀しみとともに

　俺たちは登り続ける。この長い長いギアス坂を･･････。

　ユーフェミアの死によって復讐鬼と化すスザク（とニーナ）。スザクの前に現れた謎の少年V.V.。
　目覚めるオレンジことジェレミア。
　扇に死亡フラグを立てられ、イレブン虐殺に暴徒と化した民衆に襲われるヴィレッタ。
　ルルーシュたちの母、マリアンヌの事を知っていたC.C.。
　キョウトをも下に置き、合衆国日本を宣言するルルーシュ。
　膨れ上がった憎悪を束ねて、今黒の騎士団とコーネリア軍の最後の戦いが始まる。

　第一期テレビシリーズ最終話。やはり二回の総集編は痛かった。
　端から見れば完全な打ち切り最終回です。
　つーか、24、25話が夏放映って。ここまで盛り上げといてそりゃないって。

　ここからはちょっと細かく。

　
　まずルルーシュ。

　「さようなら、ユフィ。･･････多分、初恋だった」

　ブリタニアの少年、ルルーシュは二つの性癖を持っている。
　一つはシスコン。
　大切なのは実妹のみ。初恋の相手は腹違いの妹。
　そしてもう一つは･･････。
　ごめんなさい。言ってみたかっただけです。

　それにしても、初恋がユフィってまた唐突に出てきたことで。これまでの態度からそんなことは微塵も感じませんでしたよ。『スザク入り婿化計画』の障害じゃなかったん？

　蓋を開けたら単なるゼロのファンだった神耶さん。ムコにしてやってもいいぞという彼女に対して、「俺はC.C.の婿」宣言するルルーシュ。
　増大するギアスの力のせいで、迂闊に人と目を合わせられなくなったルルーシュ。その傍に居ると言われたためですが、これってマオの状況と同じなんじゃ･･････。
　C.C.は魔性の女です。

　というか、この状況で攻めれば東京が戦場となることは明白。当然アシュフォート学園も安全とは言えないわけで･･････。暴徒化したイレブンにナナリーを殺されでもしたらどうするんでしょうね。

　つくづくルルーシュって頭いいのか悪いのか。それとも決定的なまでのうっかりさんなのか。

　スザク。
　こいつはこいつでいい奴なのか本当は日本のことなんかどうでもいいのかいまいち読めません。
　息を引き取るユフィに嘘をついたのは優しさだと思うものの、「虐殺ですっ♪」とか突然言い出した女にかける言葉としては不適切だよなぁ。せめて「どうしてあんなことをっ!」くらいは言って欲しかったですね。
　出撃前にユフィのケータイからルルーシュに電話をかけたのは、ゼロの正体を知っているのかそうでないのか。いくらでも深読みはできますが、「名誉ブリタニア人のスザクはケータイを持っていない」というつまらない理由だったら笑いますが。

　どちらにせよ、夏の放映が楽しみではありますが。